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データ・サイエンティストは可視化の夢を見るか?

Does Data Scientist Dream of Visualization?

絵解きのたいせつさ

御無沙汰してました。
エントリーを書かないでいた間もいちおう勉強はしてました。
放送大学線形代数』の教科書にマーキングして。
でも、ちょっと理解が進まないんです。
ですが、同じ箇所のヴィデオ講義を視聴して分かりました。授業を受けたほうが分かりやすいように教科書が書いてあるのです。

入門線型代数 (放送大学教材 7055)

入門線型代数 (放送大学教材 7055)


でも、同じ教科書(参考書)ならば、小島寛之先生の『線形代数』はかなりオススメですね。

なにが勘所かというと小島先生の場合、線形代数の諸概念をできるだけ『図解』してくれるのです。
これがありがたい。
たとえば連立方程式、これを図解してみるとグラフ上で各成分がどのような意味合いを持っているか理解できます。
こういうのは是非とも御自分で挑戦してみてください。
とても好い課題です。
「あっ」という驚きがもたらされると思います。


簡単な具体例を図式的に解いてみる、って非常に大事だと考えています。
そもそも中世まで数学って『幾何学』でした。
ニュートンの『プリンキピア』なんかも微積の元祖の扱いをされていますが『絵解き』がなされているのです。

あるいは二次方程式の解の公式というものがありますが、あれも最初は絵解きです。
ギリシャ、アラビアの時代からあの数式を解く試みが為されてきましたが、それが一般的なかたちにまで昇華したのはシモン・ステヴィンの手による筈です。当時、商人階級が勃興しギルド(組合)を結成して、その中でラテン語的権威に囲い込まれていた『知の世界』がふつうの言葉に翻訳され流布・共有されるようになり、いわゆり近代科学発展の基礎となったのですが、その過程で、商人たちが借金の貸し借りにおいて複利計算が必要なおりに、二次方程式を簡単に解く必要が出てきて解の公式が導かれたのです。

一六世紀文化革命 1

一六世紀文化革命 1

一六世紀文化革命 2

一六世紀文化革命 2


わたしは正直数学の才がないのです。
でも、理解してみたいなあ、と思う。
そうすると、限界は知りつつ図解してみたくなる。
少ない次元の具体例でも図解できると、高次元に拡張してみたときのイメージの基礎が得られる。
そういった意味で『図』というものは大事だな、と思うのです。


とある曲の歌詞にこんなものがあります。
“Images were introduced because many people cannot retain in their memories what they hear, but do rememember if they see images.”
此のテクストの意味を噛みしめて生きたいと、一時期は視覚表現芸術に身を投じていた者として思うのです。


Michael Nyman - The Kiss (featuring Dagmar Krause)